誰!どうしよう、ヤバイ。




誰かが近づいて来ると思ったら、私に覆い被さっていた司が飛んだ。





「司てめぃ、何してやがる。」





この声は亮太だ。





違うの、違うんだから、司は悪くないんだから!





「なぁ、どういうつもりなんだよ、何で夢子に手だしてんだ。あれだけ、抜け駆けは許さないと言ったのは、司だろうが!」





司が又殴られた。





亮太、違うの、司は悪くないんだから!





私は司の前に立ちはだかり、両手を広げてた。





「亮太、違うの!落ち着いて私の話を聞いて、司を襲ったのは私!」





私なんか、間違った事言った?





司笑ってるし、亮太は呆れた顔で私を見た。





本当なんだから、私が司をその気にさせたのは確かで、でもそれは、私がそうして欲しかった訳で、とにかく司は悪くない。