締め切りが迫っているのに、一向に書き上がらない原稿。


多分2日は寝てないと思う。



お腹が空いて死にそうだ。



でも、食べる物がなにもなかった。



コンビニ行きたくても、体が動かないし。



このまま餓死してしまうの。



いや、いや、まだ私は20才なんです。



恋もしないまま死んでしまうなんて、あまりにも悲し過ぎる。



神様、助けて下さい。



もう、駄目です。


「夢子さん大丈夫ですか。」


あなたは、誰。



もしかして、ここは天国なのか。



「夢子さん目を開けて、編集者の田中です。」



田中君だったの。


神様じゃなかったんだね。