「琴美待てよ!」 翔平はそう言って、あたしの腕を掴んだ。 あたしが幾ら全力で走っても、翔平はすぐ追いつくんだ。 「翔平.....っ」 あたしは泣きながら抱きついた。 そうやって、急に抱きついたあたしを優しく抱き締めてくれる翔平も大好きなんだよ..... 本当は心配だった..... 追いかけて来てくれないんじゃないかって。 あたしよりも、やっぱり山下さんのことが好きなんじゃないかって。