ESPERANZA


「菜々美!」


俺は出口の方に歩き出した菜々美を呼び止めた。


「何?」


「俺、確かに菜々美のこと恋愛対象じゃなかったけど、全然好きじゃなかった訳じゃないから!」


「そんな簡単に、好きとか言っちゃダメだよ。女の子はすぐ勘違いしちゃうんだから!」


「あぁ、これからは気をつけるよ」


「でも、ありがとう。琴美ちゃんと幸せになってね」


そう言って、菜々美は店を出て行った。