「これ、とかは?」 横からスッと伸びてきた手の先を見ると、あたしの候補に入っていた1つだった。 「栞奈好きだろ、こうゆうの?」 本当、大地ってあたしのこと分かってるな。 大地だって観たいのあるだろうに。 あたしを優先して、そうゆうこと言うんだもん。 きっと、あたしが大地と観るならあたしが好きなのじゃない方がいいと思ってることを見抜いてる。 思わず口元を押さえた。 「じゃあ、それで。」 「あいよ」 その言葉と同時に、大地はチケットを買いに向かった。