近づいてくる無数の人影。

私はどうすればいいのか

まったく

分からなくなってしまった。

―――一人の人影の姿が見えた。

「おい、また女の子が倒れているぞ」

どうやら男のようだ。

でも問題はそこじゃない。

「また」・・・?

私はそこに引っ掛かった。

「あ!本当だ、ちょっ、

大丈夫・・・?」

またもう一人の人影の

姿が見えた。

今度は女のようだ。

その女は私のほうにかけより、

「脈はあるみたい」と、

私が生きていることを

みんなに伝えた。

そして、今まで暗くてよく

見えなかった人たちの姿が、

はっきりと見える

位置にまで来た。

「大丈夫・・・かな」

「命に別状は無さそうだ」

「ホント・・・良かった」

「まだ居るのかしら?」

「もう居ないみたいだ」

・・・・・・七人。

私を含めて七人が

この廃校に居るみたいだ。

でも、会話を聞いてると、

悪い人たちでは無さそうなので、

目を開けることにした。

「あ、気がついたのね!」