――――――――――すると。

部屋の奥のほうで、

何か物音がした。

私はとっさに寝たフリをした。

だって・・・、

私を誘拐した

犯人かもしれないから。

その“人影”は、私のほうに

どんどん近づいてくる。

まさか私が起きてることが

バレたんじゃ・・・。

私は半分目を開いたまま、

様子を伺っていた。

そして、私は目を疑った。

なんと、人影が何人も

居るではないか。

私は背筋が凍った。

・・・まさか、

こんなにたくさん

居るなんて・・・。

私は冷や汗を垂らしながら

近づいてくる無数の

人影を見ていた。