「え?」


「そうやって、なんでもかんでも諦めて、自分を蔑んで、それでいいのか?」


「だって…!!」


「だって、なんだ?」


レオは氷のように冷たい目をしていた。


「っ…」


その目に見つめられ私は言葉を失った。


「………お前が、舞踏会に行きたくないっていうんなら俺はそれでも構わない。でも、お前本当は行きたいんだろ?」


「…………」


「なんでもかんでも諦めてたって、なにも変わらないんだぞ?勇気をださなきゃ現状は変わらない。わがままいってもいいんだ。」


レオの言葉に私は、はっと顔を上げた。

その様子をみてレオは微笑み言った。


「行きたいんだな?」


その言葉に私はうなずいた。


レオの目は、優しかった…