私が、反論すると自称魔法使いレオは、さらにムッとした顔になった。


「じゃあ、なんで屋根裏のこの部屋に俺がいるんだ?」


レオの言葉に私はウッとつまった。


「そ、それは……ストーカーとか?」


「んなわけ、あるか。」


レオはあきれた顔をして、私をたたいた。


「痛い!」


「バカなこというお前が悪い。……お前、名前は?」


「は?」


いきなり話を変えてきた。


「俺が名乗ったんだから、お前も名乗れ。」


「…魔法使いなら私の名前わかるんじゃないの?」


「ああ、だが人間としての礼儀だろ。」


以外と、律儀な魔法使いだ。


魔法使いって、人間なのかと疑問に思ったが、突っ込まないでおいた。


「私の名前は、アンヌ・デュラン。」


「知ってる。」


「はあ。」


いまいちつかめない人(?)だ。