結果は分かりきっている。でも少しでも可能性があるなら…


「いいわよ。」


「え!?」


お母さんの言葉に私は驚いた。


「本当ですか!?」


「ええ、そんなぼろ雑巾のような服でいきたいならね。」


そういってお母さんやお姉ちゃんは私を笑った。


「っ……」


「あら、こんな時間だわ!みんな行きましょうか。」


「ええ、シンデレラ掃除洗濯しときなさいよ!!」


「……」


お母さんを先頭にお姉ちゃんたちは舞踏会に向かった。


「お父さんっ…私…私!!」


私は屋根裏の部屋に駆け込み涙を流し続けた。