I MISS YOU…[短編]


***


「おっす仁」



「おー、おはよ」





次の日。
クラスのヤツと玄関で会い、話しながら教室に行っていた。





「あ、そういえばさあ!
お前昨日何してたんだよ?」



「何…って、掃除だけど?」





俺が平然と答えると、そいつはゲラゲラと笑い出した。





「はあ!?何言ってんだよお前!!
一人で腰抜かして転んでたじゃーん!!」





その瞬間、俺の顔がボッと赤くなる。





「なっ…見てたのかよ!?あれはだなあっ…!!」





あれ…一人?
コイツ今、一人って言ったよな?





「なあ…隣にもう一人、女の子いただろ?」



「何言ってんの?お前一人だったじゃん」





じゃあ…じゃあ、有菜は?俺の見間違え?

そんなワケない。
だって掃除手伝ってもらったし…ちゃんと触れることだって出来た。


彼女は―――有菜は、何者なんだ?