「顔あげて」


「んー・・」


「うわ、アルパカ虹色? 面白」


「でしょ?」


にっこにこ笑ってる浩司に笑い返すと、
頬をつねられた。


「い、た」


「前髪とめてる方がかわいーって。
俺好みの、楓」


「なに言って、」


「本音」



――あのね、そういうの。あたしみたいなの
は変な期待しちゃうから、ドキドキするから。

やめよ?