かくしてあたしの奴隷に似た生活が始まった。
学校にはこのことは理事長…いや、颯人さんが裏で手を回してバレないように配慮してくれた。

「俺の上に乗れ」
「はぁっ!?」
「マッサージしろ」
せっかくお風呂に入っていい気分だったのに…
「早くしろ。彩夏は俺に逆らえないよなぁ…?」
う…。そうなのです。
あたしが奨学生ってことがバレてしまい、庶民とバレました。

「俺の方が上だな。良かったなぁ?俺の妻になれて」
昨日…始めてホワイトハウスに来た日、あたしの個人情報という個人情報がすべて流れてしまった。
「早くしろ」
「あたし、体重あるけど」
「46キロだったな。重いな」
しぶしぶ颯人さんの背中に乗ってマッサージする。
てか体重までバレてるんだ…
あたしの個人情報、誰が提供したんだよ!?つかナチュラルにセクハラしたよね!?
「颯人さん、もう良いですか?」
時計の針は9時近くを指していた。もうちょっとでドラマが始まるからそろそろ自分の部屋に行きたいんだけど…
「は?ふざけんな。俺はマッサージを所望したんだ。疲れてる夫を癒すのも大切じゃないか。それに…」
「くっ…」
あたしは仕方なくマッサージを続ける。