あたしの親友ではっきり言うし、優柔不断のあたしはすごく憧れる。
そして何より一緒にいて楽しいし落ち着くし…あたしの大好きな親友。
「あ、あたし加藤に呼び出されてたんだ…彩夏、先に寮に帰っててくれない?たぶん説教だから遅くなると思うし…」
雛は顔の前で手を合わせて謝る。「うん、わかった。頑張って…ね?加藤先生に呼び出されちゃったか…授業中寝てるしね…」
「仕方なくない?加藤の授業つまんないんだもん。眠くなる…と、いうわけで…バイバイ!」
雛はバッグを持って職員室に向かった。
あたしはどうしようかな?このまま教室にいるのもやだし、帰って勉強しようかな?暇だし。

「キミがあの…マジメな生徒会長?へぇー」
突然声をかけられてビクッと体が震えた。
教室にあたし1人しかいないんだし、ノックくらいしてよね…
「はい、そうですけど」
たぶん、あたしの1つ上の先輩?しかも、同学年にこういう人居なかったはず…制服じゃないからもしかしてこの学校のOBかな?
それにしても、綺麗な顔してるな…髪もサラサラしてて金髪なのは気になるけど…もしかしてハーフ?

「ここのOBの方ですか?あたしはこれから用事があるので失礼します」