それは六年前のことだった…
俺がまだ八歳の頃、交通事故にあい、ある病院の個室のベッドの上にいた。
なんとか死なずにすんだが、首から下がまったく動かなくなった。
医者にも意識を取り戻したこと事態が奇跡と言われ、俺の腕や足は二度と動かなくなった。
 しかし奴と出逢うまでは…

 意識を取り戻してから二週間後、俺はあまりにも退屈なので朝、検温に来た看護婦さんに病院の近くの公園に行きたいと言った。
看護婦さんは、「先生にきいてくるね」といい個室を後にした。