ハナの言葉に連れられて 俺達は教室を去った 校内を歩いている時のハナは ずっとワクワクしたような顔をしていた 山瀬の横に立つハナは 高校生にも見えてしまう 「あ!射的~!」 ハナは射的の看板を指差すと 俺を引っ張った 中に入ると、 何人か射的を楽しんでいる 「聡史!アレ! あのブタの貯金箱欲しい!」 ハナの指差したところには よくあるようなブタの貯金箱が どうどうと立っている 「自分でやんないの?」 「だって、下手だもん! それにキンケンない…」 「…わかったよ!待ってろ!」