「どんな病気だよ…」
そんなに俺に好かれるのが嫌なんだろうか…
俺は少し口調が荒々しくなり始めていた
「あまり知られていない病気なんだけど…
でも、言っても信じないわきっと」
信じないに決まってる
そんな病気…病気じゃない
ただ、恋することから逃げてる臆病者の作った病気じゃない病気だ
「恋ができないなら、俺が恋するように頑張るよ!
今すぐどうこうじゃなくて、じっくりと時間かけて…」
「私恋すると死ぬの」
ちょこんと座っている彼女から、その言葉が出た瞬間、俺の熱も一瞬で引き始めた
「は?」
そんなに嫌なのか?
そんなに俺と恋とかしたくないのか?
「この病気と同じ病気の映画一度やってたんだけど知らない?」
「知らない…」

