ダイヤモンドダスト



彼女は残り一口になったケーキを
パクリと食べホークを置いて紅茶を飲み干した


その間の時間が俺にはもどかしくて
どうして何も言ってくれないのかって不安が自分の顔をこわばらせた




「ふ~、ケーキ美味しかったわ!ありがとう」



「え?!あ…うん」



「あのね、私…恋できないの」



彼女の言った言葉に、俺は理解できなかった


恋ができない?


「は?」


「恋ができないの!
だから、アナタがどんなに私を好きでいてくれても…そりゃー嬉しいけど、でもそれは叶わないの」



「どうして?」



「そういう病気なの」



そんな病気あるの?
恋ができない病気?