ダイヤモンドダスト




そうそう、聡史が私に告白してくれた時
もうこのままどうにかなっちゃっても良いって思ったんだ!

こんなに嬉しくて、飛び跳ねたくてって
そんな風になったことなかったから


だけど、あの時「ウン」って言えなかったのは
まだ恋を封印したままだったの


しちゃいけない
恋をすれば、大好きな人を
いつか悲しい思いに引きずってしまうから



きっと、もっと上手な恋を知っていれば
悲しませない方法があったのかもしれない
それを知っていたら、あの時「ウン」って言えたかもしれない


だけど、その言葉を知らなかった


あの時「ウン」と言って、聡史の横に立って腕を組んで街を歩きたかった

あの時「ウン」と言って、聡史の友達に「彼女」って紹介されたかった

あの時「ウン」と言って、もっと聡史のそばにいたかった




後悔したって遅いのに、何も出来なかった自分が笑えてくるよ