残された美佳は、後悔していた。

少し調子に乗りすぎたか、それともりおんが自分のことを良く思っていないか。

美佳はある決意をした。

りおんと少し距離を置こう、と。

教室に着いた美佳は、りおんと目を合わせることもなく自分の席に向かう。
美緒奈が近寄って声をかけてきたが、返事の声も暗く、それはしっかりりおんの耳にも届いていた。