それでも世界はまわる

「僕、何とも言えんけど・・・とりあえず、美佳さんが苦しんだり悲しんだりすることじゃないと思う・・・。美佳さんは、全然、悪くないけぇ・・・一人で責任背負って苦しまんで。
 僕が、助けるから・・・」

やっぱり優しい。
安心させるつもりが安心させられてしまった。

でも少し弱気だ。

そうだ、力づけてあげよう。
何かしてあげたい、だから痛みをやわらげてあげる。
慎吾の上に重くのしかかる「責任」という言葉をどうにかしようと考えてみるが、解決方法は見つからない。