それでも世界はまわる

美佳の心には痛々しくトゲが刺さっていた。

そしてそれを抜くことができる唯一の人物、りおんにもまた、トゲが刺さっていた。
自分のせいで美佳が惑わされている。強く言う権利はないと、何も言えなくなっていた。

あの時の慎吾と同じように「責任」に縛られている。

すでに二人の間には壁ができていた。

刻々と時間が過ぎる中、美佳とりおんは何もできず、他の三人も見ていることしかできなかった。