「まぁそれがお前らしいけどな」


そう言って翔はあたしの頭を撫でる。


その行為になぜかドキドキしてしまう。

なんでだろう?


学校に着いてあたしは親友の真由菜に言ってみた。


「ってことなの」

「それって恋じゃない?」

「え?恋?」

「和美は丸川くんに恋してんのよ!」


真由菜にそう言われたけど、実感はなかった。


昔から翔に会ってはケンカばかり。

翔もあたしに対してはむかつく言葉を言うばかり。


そんなやつに恋するのか。

あり得ない!