神宮姫伝




だから昴…雷神の奴等には居場所が
あることが羨ましく思ったりした。

…少しだけね。


でも、あたしにはもう“居場所”は
いらない。

…あたしは独りでいいから。

そんなことを考えていると
ふわっといきなり体が宙に浮いた。