神宮姫伝



「自己紹介がまだですよ?」

ニコリと言う祐希を見ながら
銀髪君は何回も頷きながら
後退りしている。

祐希は暫くして髪を離し
自己紹介は…?と呟いた。

「お、俺は!跡部 慎(アトベ シン)
よろしくな!」

「…神城 椎。」

それだけ言うと慎が差し出した手を
振り払い祐希を見た。