神宮姫伝




バイクを走らせながらまたもときた
道を戻っていく。

(あっ、ここにいよーっと。)

そう決めて京がバイクから降りたのは
たまり場の近くの河原。

腰をおろして寝っ転がると夕暮れで
空が赤みをおび一段と綺麗に見える。


(…こんな綺麗なんだ。)

そう思いぼーっとしていると
誰かに話しかけられた。