神宮姫伝




鈍感なのか馬鹿なのか京は自分が
昴の帰りではなく椎の帰りを無意識に
待っているのは気づいてない。


「俺出掛けてくるー。」

あまりにも暇すぎたのか軽く祐希に
声をかけるといってらっしゃい、と
言われて京は扉をしめる。


「どこいこーかなぁー。」

ダラダラとバイクを走らせていると
いつのまにやら駅前。