暫くすると駅前についた。
「椎。あっちが携帯SHOP。」
そう言って優しく手を握る昴。
「あたし迷子になったりしない。」
そう言うとクスクス笑い出す昴。
「椎が迷子になると思って手繋いでる
わけじゃねーよ。」
そこまで言った昴に、なんで?と
聞くとまたクスッと笑って気付けば
あたし達の距離は0㎝。
真っ赤になるあたしに昴は先程の
質問の答えを教えてくれた。
「俺が椎と手繋ぎたいから繋いでるの。」
まったく本当に俺様だな。
でもそんな昴の俺様にどっぷり
つかってるあたし。
昴はあたしの手離しちゃ嫌だよ…?
end