「政略結婚かよ」 隼人が呆れたような声で そう言った。 「僕は凛が好きだよ?だから、政略結婚じゃないよ。……てか、そう思いたい。それに、結婚までに凛を落とせば、恋愛結婚になるしね」 そう笑顔で返す。 「……………チッ」 椎は盛大な舌打ちをして、 その場からいなくなった。 ―――凛は、絶対誰にも、 渡さねぇから。 例えそれが、“総長”でも。