雷蝶が黒蝶に恋をした。




「あの女、何者だ?」

「…………普通の女…ではないことは確かだな」

「俺の予想だけどたぶんあの女…実力の半分…ううん、四分の一…もしくはそれ以下。しか出してないよ」

極度の女嫌いの祐也が言った。

女を見るのですら嫌う祐也が見るくらいだから、相当だ。

それよりも気になるのは…。

「四分の一…以下だと?」

あれ、で?

「ね、光輝。あの女のこと、調べておいて」

「祐也が女を調べろって言うなんて、珍しいな」

珍しいどころの話しなんかじゃない。

初めて、だ。