:オープンキャンパスからの恋


4月になり、大学生活がスタートした。


トイレでぶつかった女の子 久美と、たまたま同じクラスになり、選択科目もほとんど一緒で、仲良くなった。

久美は私とは違い、身長も低く可愛らしい女の子だ。

「唯さぁ−。彼氏いないの??」
日本史の授業の部屋まで移動してる時に
久美は ポツリと聞いた。

「あっ、言ってなかった??いないよ〜」
あたかも、当たり前のように話す私に

「えっ??嘘でしょ??」
久美は ビックリしながら聞き返した。
「え??いなきゃダメかなぁ??」
そう、聞き返すと、

「もったいない!!!」
と おっきな声で、何度も繰り返した。

「なんで??好きな人がいるとか??」
そう聞く 久美に
「ううん。好きな人はいないよ??」
ただ、私の心の中は東山先輩が
大部分を占めていた。