振り返ると
そこには息を切らして立っているりょうやがいた。
「お前、勘違いしてるよ.....あれはいきなり告られて、抱きつかれてただけ。
俺が好きなのは....................
お前だけだよ。」
「.......えっ?」
「はっ?もう.....だからお前が好き!ずっとずっとお前が好きだった。義理チョコなんかじゃ嫌だった!」
「......うそ?」
「うそじゃねぇよ!
......チョコありがとな。....大好きって書いてあってすっげー嬉しかった.....ってお前何泣いてんの?」
私はまた泣いてた。
これは悲しくて泣いてるんじゃない、
嬉しくて嬉しくて涙がとまらないんだ。
「もう泣くなって。」
そう言ってりょうやは私を抱きしめてくれた。
「.....りょう...や?」
「....好きだよ、ゆあ。」
初めてのキスはチョコの味でいっぱいだった。
りょうや、大好きだよ。
これからもずっとずっと。

