【長編】雨とチョコレート




「なぁ…」


俺の言葉にまた、ん~?って返す。




「なんていうかさぁ…だらだらした言い方であれなんだけど」


うん。

しのがこっちをみて頷いたのがわかる。



「俺さぁ…しのが好きなんだわ」



腹をくくった俺の言葉にされた返事は、予想外すぎて。



「あたしも好きだよ」



「え?」



開いた口が塞がらない。