電話口の向こうで、岬と神崎がふたりでやれやれと言ってる。 ん? 待てよ。 みさき? 「もしかして岬って…」 『うん。知ってるみたい』 なにが「みたい」だよ! そうしたら、まるで俺の心を読んだようなセリフ。 『真山君さ、ばればれだよ』 …………… そう…でしたか。