そう思うがはやいか。
携帯画面に着信の文字。
しのに断って、店の外に出る。
「神崎、お前らどこにいんだよ」
『あぁ~、なんかほら、いい感じだったから、もう帰ろうかって帰ってる途中』
「はぁ?」
『なんかしのちゃんが普段より俄然楽しそうだからさぁって、なぁ?』
神崎はそう言って、俺には見えない、隣にいるだろう彼女にきいた。
『お前らはいつまでいんの?』
「…もう帰る。4人で写真とるっていったくせに、こねぇならいいだろ」
溜め息混じりにそういうと、奥からも溜め息が聞こえた。
わかってないねぇ~
なんだよ。
なにが言いてぇんだよ。


