腕っていうか、手っていうか、なんていうか、もう、どうしたらいいんだおれはあせるあせるあせるあせる。 握られた手に汗がじわじわとにじむ。 あぁはずかしい。 意識するからなおさらだ。 そんな俺の気も知らないで、こいつはぐんぐん人の手をひっぱってさるとかライオンとかダチョウとか存分にみて、昼を知らせる放送があるまでひたすら歩き続けた。