【長編】雨とチョコレート



「あぁ~!れいくん、あれ!きりんきりん!ながいよ!」


嬉しそうに、楽しそうに、はしゃぐ。




そんなしのを見てるだけでこっちも楽しくなる。

けど、



「ちょっと、れいくん!」



このハイテンションについていけない。


しのは俺のはるか前にいる。


あ~もぅ……。





「園内全部まわるんだよわかってる?」




息継ぎしないでいっきにしゃべる。


しの元気よすぎだおまえは


俺もしのと同じようにいっきにしゃべる。




しのはあきれかえった俺を見て、更にあきれて、小走りで目の前までやってきた。


それから、俺の目線より下から見上げる。



「ほらぁ、いそいで!」



俺の腕がひっぱられた。