「ん?」
・・・・この調子なら気付かないな。
気付くわけない。
そう思うと案外言葉ってするすると出てくるもんだ。
「・・・・俺さ・・・・、一緒に帰りたくないって言われたとき、マジでショックだったんだ。
だから、誤解が解けたから、また一緒に帰れるだろ?」
言ったぞ!と、しのに見えないところで小さくガッツポーズをした。
それなのにしのは「それとこれとは別じゃない?」と切り返した。
今度は俺の目が点になる。
「それは、先生にあたしがいじめられる、って話でしょ?
れい君に彼女ができない理由はわたしなんだから、根本的に違うよね?」
ゆりぴょんのことで舞い上がってたのは俺だけだったようだ。
前途多難・・・。
でも・・・・!
だったら・・・・・!!
「GWのこととかはいいのか?」
「だってそれは4人で遊びに行くんでしょ?
見られても『仲いいんですねー』で済むよ、きっと」
・・・・・・・・。


