「武明叔父さんの婚約者って・・・・先生だったの・・・・?」
しのは、信じられない!というように両手で自分の頬を挟んでる。
「え?え、え?
じゃあ、先生ってあたしの叔母さんになるの?」
「そーなるかな」
「え、じゃあ、あたしばっかり指名してたのは・・・」
「それはあれだ。
八つ当たりという名の職権乱用」
「そんなぁ・・・・恥ずかしいじゃん・・・一人で勘違いして、暴走して・・・・」
あーもう、いや。
信じらんない。
ぶつぶつ言ってる。
「でも、誤解解けてよかった」
あまりに安心しきった俺は、うっかり本音を漏らした。
この言葉、捉え方によっては・・・いや、鋭かったら俺の気持ちがばれる。


