「しのが言う”証拠”になるかどうかはわかんないけど、1個だけあるよ」 しのは黙り込んでしまった。 目すらあわせてくれない。 軽く、息を吐いた。 「武明おじさんが悪いんだよ」 「はぁ?」 か・・・かわいくねぇー・・・・。 俺のこと、『何いってんだ、こいつ』って目で見てる。 普段はあんなに素直でかわいいのに。 今日は、なんだ・・・なんなんだ・・・! 「なんで武明おじさんの名前が出てくるの?」 でも、そういう疑問がわくのもごもっともだよな。 俺はまた話し始めた。 それから数十分――――