【長編】雨とチョコレート



「れい君、ごめん!」



告白されるのかとドキドキして待っていたのに、突然謝られてしまった。

えっと・・・これは・・・?



「あご、大丈夫だった?
まだちょっと赤かったからさ、さっきから気になってて・・・・」



両手を合わせて、上目遣い。
これは、まずいな。

ドキドキしていた俺の胸が、またいつもの、きゅん!に変わる。



「ん・・・気にしてねぇよ?」



心配かけさせたのかと思って少し申し訳なくなった。

心配かけて、ごめんな。

謝りながら右手のひらで、しのの髪をくしゃっとする。


よかったー!って言いながらさりげなくしのは髪型を整えた。




「次、れい君の番ね」

「うん? あ、そっか」

「・・・・まさかあごのときに頭も打った?」


そんなことねぇよ、って首を振った。




・・・見とれてたなんて言えるか!