【長編】雨とチョコレート



「―――ところで、」
「―――あのさ」


同時に発せられたセリフは、言葉こそ違ってたけど、どっちも話を切り出すようなものだった。


「しのからいいよ。こっち、長くなるかもだから」

「あ、そう?」


じゃ、私から。
一度息を止めるようなしぐさをして、俺の方を見直す。
それから、背筋をピン!と伸ばした。


なんか、まるで今から告白されるような・・・・。

いや、まさか。
そんなわけないって。


俺の心臓は、ズキン!から、ドキン!に変わる。




と、目の前でパン!と音が鳴った。