【長編】雨とチョコレート


下駄箱まで行くと、岬がなんかをひらめいた。


「久しぶりに4人でどっか行かない?」

「「今から?」」


しのと声がかぶった。
ちょっと、幸せを感じる。
・・・・重症?



「今からでも、休みの日でも。
時間が合ったらでいいんだけど、・・・なんていうの?
―――思い出作り?」


「2年のときだって散々遊んだじゃんか」


「遊びに行くのって、いっつもかんちゃんの家だったじゃん」


そうだった。
春も夏も秋も冬も、4人で遊ぶって言うと年中神崎の家だった。

神崎の部屋が広いから過ごしやすいんだよなー・・・。


「もっとさぁ、アクティブに行こうよ!」

「しのとか神埼とは、暇だったら出かけてるんだろ?」


岬は人差し指を立てて、俺の前に突き出した。


「真山君は『思い出』がわかってないなァ~!」


「・・・・・・」