【長編】雨とチョコレート


軽く息切れしながら3階ぶんの階段を上り終えた。


4組の教室の前まで行くと声が聞こえてきた。



「・・・まだ残ってたのか・・・」


廊下の窓の桟にひじをついて覗き込んだ。
神崎の席のあたりに岬と神埼が座ってた。
2人とも笑ってる。


「その言い方、ちょっとひどくない?」

「これでも5限と6限と7限終わる毎に様子見に行ってたんだぜー?
けど気持ちよさそうに寝てるからさ、5時半まで待ってようかって」


「あー・・・ごめん」


両手を合わせて謝ってみた。
で、合わせた両手ごしに教室の中を見回してみたけど、そこにしのの姿がない。


・・・・誤解・・・解けそうだったのに・・・。
とうとう究極まで避けるのか・・・・。

胸が、きゅん!から、ズキン!!に変わる。