寺だけじゃない。 ・・・俺の頭も、真っ白だ。 「・・・・・・うそ」 俺と寺の声がユニゾンする。 おれ、頭がいい、の部類に入ってることになるのか? 「あ、そろそろ行かないと・・・寺さん、ごめんなさい」 「いえ、あ、・・お見舞い、毎日ありがとうございます。 ・・また、来てください、ね・・」 「はい」 声のトーンからして、しのは微笑んでただろう。