「し・・・・」 名前を呼ぼうと思ったのに、呼べなかった。 「もうママが帰ってくる時間だから。 ばいばい、れい君。 学校でね!」 そういって、走って行ってしまったから。 独り残された公園のブランコに座ったまま、俺は立ち上がれなかった。 頭の中を、しのの言葉が駆け巡る。 『彼女作っていいんだよ』 これは、つまり、俺がしのを好きだっていう可能性はゼロだと思われてるってことだよな。 ・・・・そんなばかなこと・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・。 ・・・・。