【長編】雨とチョコレート




5分前の笛が鳴る。

鳴らしすぎじゃね?と思ったが、一試合目ということでこまめな時間配分をしているようだ。


「ちょい、集まって」


神崎が言う。
全員が集まってから1年のチームをちらっと見る。


「あいつらん中に初心者いねぇから。
リバウンド取ったら、速攻な」


と、俺の背中を叩いて


「こいつ、大体走らせっからよ」


え?と言おうとしたのに、他の3人の納得してる顔をみたら、なんかやらなくちゃみたいな気になって。

出かけた言葉を飲み込んだ。


「1年に真山が止められるまではやっから」


速攻って言っても、お前もちゃんとディフェンスすんだぜ
わかってるよな?

顔が訴えている。


「わかってる」



じゃ、行きますか!


開始1分前のブザー。







俺たちは、コートにはいる。