【長編】雨とチョコレート



「真山君、集中してもらわなきゃ困るのだよ」


後ろからぽん、と肩を叩かれた。
神崎だ。


「わかってるって」

「お前の切り込みに期待してんだからな、しっかりしてくれ」


ニッと歯を見せる。



「かんちゃん、あたしもちゃんと準備してきたよ!」

岬がタオルとスポーツドリンクを目の高さに持ち上げる。


「冷やしたタオルもあるから、ガンガン動いてね」


岬としのの準備の良さには、全く頭が下がる。