【長編】雨とチョコレート



俺の胸の前まで来て上目遣いで俺を見る。

やべえ、やっぱかわいい。


抱きしめそうになるけど、反射的に腕を引っ込めた。


やぁべぇよ!!


心臓がはねて、壊れそうなくらい鳴っている音に気づかれないように、俺は口を開く。


「帰っか!」

「うん」




自分の席まで行って、荷物を持って、しのの荷物も俺が持って………。


今度は、俺から手をつなぐ。


どくん


と、また心臓が跳ねた。