【長編】雨とチョコレート



端から聞いていたら、くだらないと思われるかもしれないけど、かなり真剣に半ばふざけながら言い合っていた。

そこに、保健室の扉が開く音。


「かんちゃん、委員会終わったよ~!」


室内に響く岬の声。


「帰るべ」

待ってましたと言わんばかりに、声を弾ませている。

二人が扉の方にいるのをベッドに寝そべりながら見やると、俺に気づいた岬がこっちをみる。


「真山君、」

「なに?」

「朝に先生に言い訳した分と、委員会に代わりに出た分、リプトン3日分ね」


……岬は、神崎よりも質が悪いのかもしれない。